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2025年3月11日

【リポート】 令和7年2月度 福岡オトナビ塾「シニアの力が未来をつくる」その1

令和7年2月22日(土)、福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」と、福岡オトナビの共同主催によるイベントセミナーが開催されました。

このイベントは、福岡で活躍するNPO団体や社会性の高い事業をされている6人の方々を講師としてお招きし、団体を立ち上げた想いや活動を継続できる原動力についてお話をいただくことで、参加者が「第2の人生の充実」や、自分の経験を活かし、新たな1歩を踏み出すためのヒントや気づきを得る、というものでした。

司会進行は、福岡オトナビ・アドバイザーでもある、一般財団法人山森記念財団・理事 若杉誠司氏。
当日は、福岡100プラザ東・中央・城南・早良のサテライト会場でもYoutube配信によるオンライン参加ができ、また会場である「あすみん」においても多くの方が参加され、活気のあるイベントとなりました。

 

【第1部】 10:30~12:00  ボランティア活動の魅力と第一歩となったきっかけ

イベントの前半では、3名の登壇者が自身のボランティア活動の内容や、ボランティアを始めたきっかけ、それぞれの信念・想いを伝えました。その言葉の数々に会場では「自分も何かできることがあるかもしれない」と考える参加者の姿が多く見られました。

●志土地 貴子 氏 (はんどらびんぐチームONE!)
ハンドトリートメントをはじめとした、ふれあう技術の普及を行っている団体

●宮島 篤子 氏 (NPO法人 Chou・chou(シュシュ) )
親子を支えるための身近で気軽に利用できる相談・交流・学びの場の提供などを行う団体

●服部 晴美 氏 (福岡みすゞ会)
金子みすゞさんの512編の中から1編を選び、月に1回、朗読・感想会を開いている団体

志土地 貴子 氏 宮島 篤子 氏 服部 晴美 氏

【第2部】 13:30~15:00 ビジネスの仕組み等を使って「社会問題」を解決していく。

イベントの後半では、社会性の高い事業を行う 3名の登壇者が「社会問題」をビジネスの観点などから解決し、雇用や街づくりの一助となる事業や活動に発展させている内容など、多くの経験や事例を語りました。
それぞれの取り組みは、社会を大きく変化させる力を持ちながら、持続的な事業として体系化されており、その社会的意義に多くの参加者が共感していました。

●吉谷 愛 氏 (株式会社フロイデギズモ)
専業主婦からIT企業社長に。マイノリティ・障がい者が活躍できるIT企業を設立し社会貢献

●大堂 良太 氏 (九州熱風法人よかごつ)
糸島で空き家問題解決とコミュニティー再生として“空き家”を学生寮にするビジネスモデルを創出

●溝口 啓子 氏 (パトラン博多)
街を走ってパトロールする「パトラン(パトロールランニング)」で市民が主体的に進める取り組み行う

吉谷 愛 氏 大堂 良太 氏 溝口 啓子 氏

最初の一歩が「社会を変えていく力」となる。

「人生100年時代」を迎え、経験や知識が豊富なシニア世代の社会参加が必要とされているなか、
6人の登壇者の体験談を通じ、「わたしたちにできることは何か?」ということをあらためて考え、
自分の社会参加が地域やまちの活性化につながり、また誰かを幸せにしていくことができる、ということに気づいた多くの参加者がいたように思えます。

午前・午後の登壇後の質疑応答では、参加者の中から自らの置かれている現状を登壇者に伝え、アドバイスをいただいたり、イベント終了後に、興味のあるボランティア活動の情報を入手したり、また申し込みをされるなど、多くの方が次のアクションに向けて動かれているようでした。
また、今回のファシリテーターで、司会進行をされた若杉氏は、日本のボランティア人口について下記のような情報を伝え、まだ多くの人がボランティアに参加していない現状を参加者に伝えました。

•全国のボランティア参加者数:約740万人(全人口の約6%)→100人中94人はボランティアに携わっていない状況。
•女性の参加率:約70%→男女比では女性が圧倒的に多く、男性の参加率を上げることが課題。
•ボランティアの主な年齢層:60代以上→高齢者が中心だが、若年層の参加の促進も必要

ボランティアを始める際に多くの人が抱える不安は、「時間がない」「お金がかかる」「家庭との両立が難しい」といったものが多いようです。
しかし、“何らかのきっかけがあれば、誰でもボランティアを始めることができる”ということ、どんな小さなことでも行動を起こせば、それが社会貢献につながるというメッセージに、参加者の心のスイッチが押され、イベント会場に大きな拍手が沸き起こっていたのが印象的でした。

 

 

【最後に】 「やりたいことを見つける」ことで、新たなトビラが開く

イベント終了後には、登壇者や参加者が交流できる場が設けられ、具体的な相談や質問が行われました。
「ボランティアに興味はあったが、どう始めたらいいかわからなかった」「実際に活動している人の話を聞いて、やってみようと思えた」といった声が多く聞かれました。
また「あすみん」の事務局長 奥村貴仁氏からのインフォメーションとして、ボランティア活動のきっかけとなる「ハジメのイッポ」のプログラムの紹介がありました。

これは1度だけ参加できる活動で、ボランティアに興味がある方が気軽に体験できるよう、全50種類ほどのプログラムがあるとのことで、ボランティア活動を始めるきっかけづくりに好評とのことでした。

また、「あすみん交流会」ではNPOやボランティア団体が活動分野を跨いで交流をし、市民公益活動に共通する悩みや気づきを共有するなど、運営のサポートと新たなつながりの場を提供したり、また「asumin note(あすみんノート)」というブログを通じて様々な情報を発信しているとのことでした。

最後に「福岡オトナビ」でも、安河内コーディネーターより、福岡100プラザを起点とした社会参加支援の内容について説明をし、各種ご相談の受付やボランティア活動等のサポート、また定期的なイベントや相談会の実施など、コーディネーターと、専門分野のプロボノによる活動の内容を伝えました。

今回のイベントでは、日々の活動において様々なご相談やサポートをさせていただく中、シニアの持つ経験と知恵が、コミュニティ作りに欠かせない要素として十分に備わっていることをあらためて実感しました。

そして「自分のため」「誰かのため」その始まりは様々ですが、最初の1歩を踏み出すことで、今までにない世界が拡がり、新たなステージで活躍する自分の可能性を見出すことができるのではないかと強く感じました。

※6名のパネラー登壇者の記事は3月中旬より順次公開していきます。

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