セミナーの概要
6月の福岡オトナビ塾は、西南コミュニティセンターに株式会社合同会社あすかプランニング代表/AI導入コンサルタントの内田さとえ氏を講師にお迎えし、「退職前の知識講座〜社会参加に役立つ生成AI入門」をテーマに開催しました。
内田先生は、ChatGPTをはじめとするAIツールを「ドラえもんの道具」に例え、文章生成やアイデア創出、課題解決に役立つと紹介。
一方で、誤情報(ハルシネーション)や個人情報漏洩のリスクにも注意を呼びかけました。
セミナーの中では、参加者が実際に生成AIを使ってみる体験も行いました。
今回は、地域コミュニティのファシリテーターやイベントプロデューサーといった提案もあったようで、参加者の社会参加の可能性を広げました。
自分がこれまでやってきたこと、体験してきたこと、興味があることなどを話すだけで自分にピッタリなキャリアの提案を生成してもらえるということを体験しました。
実践者の声
実際に日頃から生成AIを使っている方のお話を聴くプログラムで登場した城崎 世津子氏は、55歳まで英語を話せなかったにも関わらずAIを活用することで簡単にシニア向け英語教材やオンラインコースを作成することができるようになったと話されていました。「1冊1か月かかっていたテキストが、AIを活用して2週間で完成した」とその効率性を語りました。
一方、建築業を本業とする吉村 晴一郎氏は、AIで音楽を創るということに新たにチャレンジした経験をお話いただきました。「1か月で7曲を制作し、JASRACの審査を通過。メジャーアーティストへの道を歩み始めた」と生成AIを活用して自分のやってみたいと思うことに簡単に挑戦できるということをお話しされていました。
AIの可能性と未来
内田氏は、「AIは避けるのではなく、使いこなす側に」と強調。参加者に、AIを相棒として活用し、趣味やスキルを活かした新たな社会参加への挑戦を促しました。
イベントは、AIのメリットとリスクを学びつつ、参加者が「人間力」でその可能性を最大限に引き出す重要性を再確認する場となりました。