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2025年8月20日

【リポート】夏休み子ども陶芸教室:シニアが活躍するタメシバ

令和7年7月25日、福岡市早良区百道1丁目にリニューアルオープンした早良陶芸場で「夏休み子ども陶芸教室」が開催されました。小学3~6年生を対象に、午前の部と午後の部で計18名の子どもたちが参加。

福岡100プラザでは、経験豊富なシニアの皆さんがスキルや経験を活かして教えることにチャレンジできるプログラム「タメシバ」をスタートしました。
今回、福岡100プラザ早良で陶芸を学んできた山西さんが子ども陶芸教室の講師として「教える」ということにチャレンジしました。
普段は早良陶芸場で生徒として土と向き合う彼らが、子どもたちにものづくりの楽しさを伝えるために教壇に立ちました。

 

山西さん:50歳からの陶芸人生

山西さんが陶芸を始めたのは、50歳手前で時間に余裕ができたことがきっかけだったとのこと。
「何か新しいことを始めたい」と以前から興味のあった陶芸に挑戦し、高取の公営陶芸教室に参加。「食器を作って楽しみたい、自分の器で酒を飲みたい」という想いから、陶芸の魅力に引き込まれたそうです。

作品にはそれぞれ作り手の特徴―たとえば形や厚みに作り手の好みがある―が現れるそうで、作品を見ればこの人が作ったと分かるのが面白いですねと笑顔で話されていました。

子ども陶芸教室の先生に初挑戦!
山西さんは、今まで陶芸教室の講師の方と一緒にサポーターとしての活動を何度か経験したことはあったようですが、自身が講師として人に教えることは初めて。
地域の活動でレクリエーション企画を担当した際、レクリエーションのやり方を教えた経験もあり、人に教えることや地域での活動に喜びを感じたことも今回のチャレンジで参考になったと言われています。

当日までの間、他の講師が生徒に教えている様子を見学に行ったり、他の講師の方に教え方のアドバイスをもらって当日の教え方を見直すなど事前の準備も工夫されていました。

教室の様子:子どもたちの自由な発想

この日の教室では、子どもたちは紙に型を描き、切り取った紙型に合わせて粘土板を切り出し、ひも状に捏ねた粘土で縁を作って作品を仕上げました。

ある子は難しい形に挑戦し、複雑な曲線を描く作品を作り上げ、一方で、シンプルな四角形のお皿に細かい絵や模様を施す子も。
どの作品も、子どもたちの自由な発想が光るものばかり。

山西さんは今回、他の先生のアドバイスや自分の経験を基に「教えるというより手伝う」姿勢を大切にしているそうで、基本的な技術だけを伝え、子どもたちの自由奔放な発想を尊重。
教室は笑い声と真剣な手つきが交錯する、活気あふれる空間になりました。

世代をつなぐ陶芸教室

陶芸の魅力を存分に堪能した子どもたちだけでなく、作品に目を輝かせる子どもたちを見た親世代も「市内で本格的な陶芸が出来る場所があるなんてとても興味深いです!」「焼き上がりが楽しみです!」と笑顔で興味津々の様子。
経験豊富なシニアが起点となって、世代を超えた交流と社会参加の理想が形になった有意義なイベントになりました。

 

 

福岡オトナビ、福岡100プラザではスキルや経験を活かした「何かやってみたい」という方を応援しています。
 
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