セミナーの概要
令和7年8月23日、福岡市中央区の福岡100プラザ中央(福岡市中央区長浜)にて、今回2回目となる「退職前の知識講座〜社会参加に役立つ生成AI入門」をテーマに8月度福岡オトナビ塾が開催されました。講師には、株式会社合同会社あすかプランニング代表でAI導入コンサルタントの内田 さとえ氏を迎え、40名の参加者が集まりました。
内田氏は、ChatGPTなどの生成AIを「便利道具」に例え、文章生成、画像作成、アイデア創出における活用方法を紹介。一方で、誤情報(ハルシネーション)や情報漏洩のリスクを指摘し、個人情報の入力に注意しつつ、人の実際の経験によるチェックの重要性を強調しました。
ワークショップでは、参加者が自身の経歴や得意分野を基に、音声入力でChatGPTにセカンドキャリアの提案を求める体験を実施。地域ボランティア、イベント企画、コミュニティ運営などの提案が提示され、参加者の社会参加への意欲を高める機会となりました。
実践者の声
セミナーでは、生成AIを活用して新たな挑戦を始めた実践者からの報告も行われました。
城崎 世津子氏は、元ITエンジニアで、55歳から英語を学び、58歳でシニア向け英会話教室を開講。AIを活用して教科書3冊を作成し、YouTube動画やオンラインコースを制作。「従来数か月かかる教材作成がAIで短期間で完成し、効率が大幅に向上した」と報告。9月にはオンラインコースの公開を予定しています。
吉村 晴一郎氏は、建築業を本業としながら、趣味の音楽制作でAIを活用。3か月で15曲を制作し、iTunesなどで配信開始。JASRACとの契約も実現し、「思いつきで挑戦したことが新たな可能性につながった」と今後の展望を語りました。
AIの可能性と未来
内田氏は「AIを恐れず、使いこなす側になることが大切」と強調。参加者に、AIを相棒として活用し、趣味やスキルを活かした新たな社会参加への挑戦を促しました。
イベントは、AIのメリットとリスクを学びつつ、参加者がAIと対話することで自身のライフワークを広げるためのAIの活用方法について学ぶとても良い機会となりました。
あなたも是非、AIを活用して社会参加してみてはいかがでしょうか?
次回9月度の福岡オトナビ塾(テーマ:65歳からの起業、会場:千早駅前 並木スクエア)も予定されています。
詳細は福岡オトナビポータルサイトにてお知らせしますので、ぜひご確認ください。