令和7年9月27日(土)福岡市東区なみきスクエアにて、9月度の福岡オトナビ塾「人生100年時代の生き方~65歳からの起業~『私がボランティア経験から起業した理由』」が開催されました。
Upstage株式会社 代表の紫原氏を講師にお招きし、「楽しいことを続けたい」という純粋な想いが、周囲の後押しと結びつき、起業に至った経験について存分に語って頂きました。

好きなことを続けるために:65歳からの起業
紫原氏は、若い頃から母親の影響で、ボランティアに取り組む環境が身近にあり社会貢献に喜びを感じていたのだそうです。
自身も外国人支援ボランティアに取り組む中で、福岡市内で毎週開催される日本語会話教室や文化交流イベントを通じて、留学生たちと笑顔を分かち合ってきました。
「参加者の喜ぶ顔を見ると、心からワクワクします」と紫原氏は語ります。
ボランティアは、彼女にとって生きがいなのだそうです。
しかし、60歳を過ぎ、経済的な負担が課題として浮上しました。ボランティアにかかる費用は自費で賄っていましたが、年金生活が近づく中、「このまま大好きなことを続けられないかもしれない」と不安がよぎりました。好きなことを諦めたくない——その想いが、彼女が「起業しよう」と考えたキッカケでした。
周囲の声が灯した起業への道
紫原氏は、資金集めに関する様々な失敗談を、苦労を感じさせないような軽快なユーモアを交えながら紹介。
最終的には、悩みを周囲のコミュニティに相談したことがキッカケで「小さなことから始めればいい。みんなで応援しますよ」という仲間からの力強いメッセージとともに出資してもらえることになりました。
この出資金と福岡市の創業支援プログラム(補助金や登録免許税免除)を活用し、2025年春、紫原氏は「あけぼの塾」を立ち上げました。
「あけぼの塾」は、留学生の就職を支援するオンライン就活塾で、面接対策や日本企業文化の指導を通じて、ボランティアで培った経験を活かし、好きなことをビジネスとして継続する形を作り上げました。
楽しみながら社会に貢献:ソーシャルビジネスの理念
紫原氏の起業は、単なる経済的解決策ではありませんでした。
バングラデシュのムハマド・ユヌス氏が提唱するユヌス・ソーシャル・ビジネス「利益より社会課題の解決」を目指す理念が彼女の想いと合致。「大好きなボランティアを続けながら、留学生の未来を支えたい。それが私の幸せです」と紫原氏は笑います。

ワークショップの様子
あなたにもできる:好きなことを続ける一歩
紫原氏のストーリーは、シンプルですが力強いメッセージを届けます。
好きなことを続けるために、勇気を出して一歩踏み出し、周囲に相談すれば、道は開けます。
続くワークショップでは、自分の「好きなこと」や「得意なこと」を書き出し、同じテーブルの仲間と共有。個々の「好きなこと」「得意なこと」もとに、チームとして起業するためのアイデアを出し合い、簡単な発表を行いました。
発表では、周囲が拍手を送るような素敵な起業アイデアがたくさん飛び出し、最初の一歩を踏み出すことは、意外にも簡単なことなのだと気付かされました。
65歳からの起業は、年齢に関係なく情熱を形にできる証明です。人生100年時代、あなたの「好き」を続けるために、どんな一歩を踏み出してみますか?
福岡オトナビ塾の様子はYoutubeでも掲載しております。
youtube 9月度の福岡オトナビ塾
youtube 福岡オトナビ 公式チャンネル
次回10月度の福岡オトナビ塾(テーマ:人生100年時代の生き方 ボランティアのリアル~現場の声を聞く~)、
会場:西南コミュニティセンター会議室(福岡市東早良区西新6丁目2-92 西南学院大学内)も予定されています。
詳細は福岡オトナビポータルサイトにてお知らせしますので、ぜひご確認ください。
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