「定年後、自由な時間は増えるけれど何をすればいい?」「これまでの経験をどこかで活かせないかな?」そんな思いを抱える方々に向けた「福岡オトナビ塾」を、1月17日(土)に福岡100プラザ中央で開催しました。
今回のテーマは、「人生100年時代の生き方 ~テレビ報道38年の女性記者が見つけた人生を楽しむエッセンス~」。
日本テレビの報道記者・解説委員として、激動の昭和・平成・令和を絶えず国民に届け続けた廣瀬祐子氏を講師に迎え、豊かな後半生をデザインするヒントを伺いました。

38年の記者生活を振り返る:現場で磨かれた「対話」と「信頼」の軌跡
廣瀬氏の講演は、入社から退職までの歩みを、その時々の「学び」とともに振り返る形で進められました。
政治の最前線へ:「正直であること」が信頼を築く
「テレビ報道界初の女性政治部記者」として抜擢された当初、何も質問出来なかった自分を振り返り「わからないことを恐れずに質問し、知らないことを丁寧に伝えるのが記者の仕事である」ということ学んだ初めの一歩でした。
社会部での衝撃:1秒の速報が救った命
「オウム真理教地下鉄サリン事件」の際、原因物質がサリンである可能性をいち早く速報したことが、医療現場での適切な処置を助ける結果に。「1秒を争う正確な情報が人を救う」という実感が、記者としての確固たる使命感となりました。
また、記者としての信頼を得た瞬間でもありました。
【2011年〜】東日本大震災:原発7キロ圏内での決断と使命
震災直後、立ち入り禁止区域だった原発7キロ圏内へ、自らの意志で社長決裁を取り、警察の捜索活動に同行。故郷の状況を知る術がなかった住民から深く感謝された経験は、「必要としている人に、必要な情報を届ける」という自身の使命を再確認するものとなりました。
ワークショップで実践!信頼を深める伝え方「DESC法」

セミナー後半のワークショップでは、自分も相手も大切にするコミュニケーション術「アサーショントレーニング」をテーマに、具体的な対話法を学びました。
対人関係には大きく分けて3つのタイプがあります。自分の意見を殺して我慢してしまう「非主張型(自己抑圧的)」、相手を無視して自分の意見を押し通す「攻撃型」、そして自他を尊重し建設的な解決に導く「アサーティブ型」。
このアサーティブな表現を具体化したものが、廣瀬氏も推奨する「DESC(デスク)法」です。
D(Describe)
客観的な事実を伝える 主観を入れず、現在の状況や相手の行動をありのままに描写します。
E(Explain/Express)
自分の気持ちを表現する 事実に対して自分がどう感じているか、主観的な感情を伝えます。
S(Specify)
具体的な提案をする 相手にどうしてほしいか、解決策や妥協案を具体的に提案します。
C(Consequences)
結果を暗示する 提案を受け入れてくれた場合(または断られた場合)にどうなるかを伝えます。
廣瀬氏は、記者時代の様々な経験を踏まえ、このDESC法がいかに日常生活の円滑なコミュニケーションに役立つかを伝授。参加者は3~4人でグループを作って、角を立てずに自分の意思を伝える練習に熱心に取り組みました。
参加者からは、「これまではつい感情的になったり、逆に我慢したりしていたけれど、冷静に話せそうだと自信が持てた」「妻との日常的な会話に活かしたい」「学習、良き友人作り、周りの方に役立つ行動をしたい」などといった前向きな意見や、笑いが絶えないワークショップになりました。
福岡オトナビ、福岡100プラザではスキルや経験を活かした「何かやってみたい」という方を応援しています。
是非最寄りの福岡100プラザへ立ち寄って、教えたいことを語ってみましょう。社会参加の扉はいつでも開いています。
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福岡オトナビ塾の様子はYoutubeでも掲載しております。
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次回2月度の福岡オトナビ塾(テーマ:人生100年時代の生き方 メイクを通じて社会参加を考える)、
会場:福岡100プラザ中央(福岡市中央区長浜1丁目2-15)も予定されています。
https://otonavi.city.fukuoka.lg.jp/otonavijuku2602/


