福岡オトナビ情報を受け取ろう

リポート詳細

  • 活動報告
  • 福岡オトナビ塾

2026年6月02日

【リポート】福岡オトナビ塾5月号 「自分らしさを伝えるやさしい1分自己紹介」〜新しい出会いが楽しくなる〜

「自己紹介が苦手」「何を話せばいいかわからない」。
そんな不安を抱える人たちに向けて開かれたワークショップ講座「自然体で伝わる、やさしい1分自己紹介」をさざんぴあ博多で開催しました。
講師を務めたのは、マーケティング調査やグループインタビューのモデレーターとして長年活動をしてきた西坂真弓さん。
西坂さんは福岡オトナビで実施しているシニア人材登録制度「スタンバイ!」にも登録されています。

シニア人材登録制度「スタンバイ!」はこちらから

参加者同士が安心して言葉を交わせる場づくりの中で、「自己紹介」への苦手意識がどんな変化がみられるでしょうか。

「自己紹介って、なんだか苦手」——誰もが抱える“最初の壁”

講座冒頭、西坂さんは笑顔で参加者を迎えながら、こう語りかけました。
「自己紹介が得意という人には、あまり出会わないんです。どちらかというと、“しょうがないからなんとか乗り切るもの”と思っている人が多いですよね」会場からは、思わずうなずき、共感する空気が流れました。
初対面の場での自己紹介は、多くの人にとって緊張や戸惑いを伴うもの。
しかし西坂さんは、「どうせなら、自分にとっても“よかったな”と思える自己紹介になればいい」と話しました。単なる“形式”としての自己紹介ではなく、人とつながるきっかけとして「自分を見つめ直す」こと。それが講座の出発点でした。

「安心して話せる場」で「自分を知る」きっかけを作ってほしい

西坂さんは、長年にわたり大手日用品メーカーの市場調査部門でマーケティング業務に従事した経験があり、そこで消費者の本音や価値観を探る「グループインタビュー」に携わることで“人が自然に話したくなる空気”の大切さを実感。その後、会社員を辞め、フリーランスとして独立し17年間にわたり、グループインタビューのモデレーターやワークショップファシリテーターとして活動してきました。
交流分析やNLPなど心理分野の学びをベースに、「安心して話せる場」「主体的な気づきが生まれる場」を大切にしていきたいという想いとともに、 昨年には東京から福岡へ移住。
知り合いがほとんどいなかったので、自分から積極的に人とつながる必要があり、地域の集まりにも参加したり、福岡での暮らしや文化を楽しみながら、活動を続けています。
今回の講座では、その想いとともに、参加者の心を少しづつ拡げていきたいと語りました。

「好き」を入り口に、“自分に出会う”ワークショップ
言葉にすると、自分の輪郭が見えてくる

講座前半では、「自分の“好き”を見つめる」ワークが行われました。
西坂さんは、「自己紹介が苦手な理由の一つは、“何を話せばいいかわからない”こと」と説明。そこで「まず、“自分自身に出会う”ところから始めてみよう」と参加者に呼びかけました。
「好き」といっても、大好きなものだけではなく、“ほっとする”“癒やされる”“元気になる”——そんな小さな感情も含めて、自分が心地よいと感じるものを掘り下げていきます。
参加者は隣同士になり、「好きなこと」について30秒ずつ語り合い、会場には、「わくわくする」「時間を忘れる」「幸せな気持ちになる」といった言葉が飛び交い、緊張気味だった空気が少しずつ柔らかく変わっていきました。

具体例から見える“感情の深掘り”
“なぜ好きなのか”を掘り下げることで、言葉に温度が生まれる

西坂さんは、自らの例として「ビールが好き」というテーマを取り上げました。
「青空の下で昼間に飲むビールが好き」「旅先で飲むと非日常感がある」——。
単に“好き”と言うだけでなく、「なぜ好きなのか」「どんな気持ちになるのか」を丁寧に掘り下げて、参加者に具体的であることが重要であると伝えます。
「自分自身にインタビューするような感覚で、“好き”を広げてみてください」
そんな言葉に導かれながら、参加者たちはワークシートに向き合いました。
“好き”を深掘りしていく作業は、単なる自己分析ではなく、「自分はどんなときに心が動くのか」を知ることで、自分自身への理解が少しずつ深まっていきます。

「感想」ではなく「印象」を伝える——安心感を生むグループワーク
“ちゃんと見てもらえた”という気持ちが、自信につながる

続いて行われたのは、グループワーク。
参加者は4人1組になり、「話し手」「聞き手」「タイムキーパー」を交代しながら、自分の“好き”について語っていきました。
ここで西坂さんが重視したのが、「感想ではなく、“印象”を返す」というルールです。
「根気強い方なんですね」「好奇心が旺盛なんですね」「声が優しくて安心します」
あるグループでは、聞き手からフィードバックを受けることで、参加者は“自分では気づかなかった自分らしさ”を発見していきます。
「しっかり聞いて、しっかり見ると、相手の良さがちゃんと見えてくるんです」
会場では、互いの言葉に耳を傾ける温かなやり取りが自然と生まれていました。

PREP法で、“伝わる自己紹介”へ
話し方ではなく、“順番”を整えるだけで伝わりやすくなる

講座後半では、自己紹介をわかりやすく伝えるための「PREP法」が紹介されました。
・Point(要点) ・Reason(理由) ・Example(具体例) ・Point(まとめ)
という流れで話を構成することで、相手に伝わりやすくなるという考え方の手法です。
西坂さんは再びご自身の「ビールが好き」という話を例に挙げながら、PREP法を用いることで話に“わかりやすさ”と“個性”が生まれることを実演しました。
参加者たちも、自分の“好き”をもとに1分間の自己紹介を作成。
ワークシートに向かう表情には、最初の戸惑いとは違う前向きな集中が見られました。

“自然体で伝わる”——1分自己紹介の実践
「最後まで話せた」が、参加者の大きな手応えに

講座の締めくくりでは、参加者10人が輪になり、一人ずつ1分間の自己紹介を実践しました。
「うまく話そう」とするよりも、「自分の好きなことを、自分の言葉で伝える」。
その空気感が会場全体に共有されていたためか、どの参加者の表情にも、自然な笑顔が生まれ、高揚感のある楽しい声が会場に響きます。
「最後まで話せた」「ちゃんと伝えられたかもしれない」という感覚を、多くの参加者が実感しているようで、1分間という「自己紹介」の時間は、自分だけでなく他者への理解にもつながっているようでした。

「自己紹介」は、人とつながるための扉
“好き”を話すことは、自分を少し開くこと

講座の最後に、西坂さんはこんな言葉で締めくくりました。
「人は、自分が大事にしていることを話すとき、少し心を開いているんです」
相手が話してくれると、自分も話したくなる——。
心理学でいう「返報性の原理」に触れながら、西坂さんは、“自己紹介”が人間関係を築く最初の一歩になることを語りました。
さらに、「人生100年時代」を見据え、「自分を自然に伝えられる力は、老後の備えでもある」と参加者に力強く伝えます。
新しい人と出会い、自分から関係を築いていく力は、これからの時代を豊かに生きるための大切な土台になる——。そんなメッセージが、静かに参加者の心に届いていました。
“話し上手”でなくてもいい。大切なのは、自分らしく、自然体で伝えること。
この日の講座は、「自己紹介」という身近なテーマを通じて、“自分自身を少し好きになる時間”にもなったようです。

<事務局から>
このような講座情報は順次公開予定です。講座情報はこちらをご確認ください。
あなたも、自分らしい未来への新しい扉を、私たちと一緒に開いてみませんか?

 

福岡オトナビでは、これからも皆さんの「知りたい」「やってみたい」という真っ直ぐな気持ちに寄り添い続けます。
毎月1回実施する「福岡オトナビ塾」では、社会と繋がるきっかけを作るテーマで講座やセミナーを開催していきます。次回の講座もぜひお楽しみに!

 

福岡オトナビ、福岡100プラザでは日頃の活動をさらにステップアップしたい方を応援しています。
 
相談はこちらから
 
シニア人材登録制度「スタンバイ!」はこちらから

SHARE
上へ