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2025年4月23日

【リポート】「伝統芸能を仲間とともに継承していきたい」~福岡100プラザ城南「かっぽれ」教室~

 

令和7年2月15日(土)、福岡100プラザ城南のシニア教室で実施されている「かっぽれ」教室を、福岡オトナビのコーディネーターが取材しました。

現在13名の方が受講される「かっぽれ」教室は、毎週土曜日13時から実施されており、伝統芸能の継承と健康維持などを目的とした活動を行っています。

「かっぽれ」とは、重要無形文化財に指定されている日本の伝統芸能で、もとは大阪の住吉大社の住吉踊りが“江戸”に伝わったのが始まりといわれており、たすきにねじり鉢巻きの粋な出で立ちで、俗謡に合わせ、威勢よく踊る姿が特徴的な演舞です。

 

健康を意識した体操や筋力トレーニングを取り入れた指導

福岡100プラザ城南の「かっぽれ」教室では、講師の松本洋子先生の指導のもと、生徒のみなさんが健康を維持できるように体操や筋力トレーニングを取り入れています。

正しい姿勢を保つことや体幹を鍛えることは踊るうえでも大切な要素であり、猫背の改善や日常的な歩行の安定にも効果的なので、生徒のみなさんからも「体の変化を感じられる」「体幹がしっかりしてきた」といった声が聞かれ、継続的な運動の効果を実感されているとのことでした。

この日も、踊りの練習に入る前に、全員一緒に入念なストレッチを行うなど、自身のからだのコンディションを整えるみなさんの真剣な面持ちが、とても印象的でした。

本格的な踊りの指導と仲間との楽しい交流の場

「かっぽれ」は動きが早く、活気に満ちた男踊りとして力強さを備えた演舞ですが、日本舞踊の基礎があるとさらに上達が早いとのことです。

講師の松本先生は20年にわたり日本舞踊を極め、フラダンスや太極拳などの要素も熟知された本格的な指導をされるため、生徒のみなさんの演舞のレベルも高く、昨年の合同発表会でも、会場から歓声と大きな拍手が沸き起こっていました。

実際今回の取材でも、納得のいくまで稽古が続けられ、松本先生と生徒のみなさんがいかに、「かっぽれ」に対し真摯に取り組み、向き合っているかが伝わってきました。

しかし休憩に入ると一転、あちらこちらで笑い声と、楽しい会話が聴こえてきます。

実際に、取材を始めてから終えるまでの間、何度となく声をかけられ、「この空間はなんて心地よいのだろう」と感じながら、みなさんの絆とチームワークの良さを感じる場面が多々ありました。

また、当日見学に訪れていた方も、まるで旧知の仲のように生徒さんと自然に会話を弾ませており、日頃のみなさんの活動の姿勢や相手を想いやる気持ち、また松本先生の厳しいながらも懐深い優しさを感じる指導や接し方が、この教室を創り上げていると実感しました。

伝統芸能の継承とさらなる活動の場を求めて

今回の取材でわかったことは「かっぽれ」という伝統芸能の素晴らしさと、それを繋いでいくための絆の強さがこの教室の活動の中で育まれているということ。

 

「伝統芸能を拡げ、新たなチャレンジをしていきたいと思います!メンバーも募集中です!」と、凛とした口調で、笑顔とともに語る松本先生の言葉に、それぞれの個性や魅力を尊重し、ひとりひとりの才能が発揮されることで、「新たな活動の場」が拡がるのだと、強く実感しました。

 

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福岡オトナビでは、このような社会参加やステップアップ支援のための活動やサポートを随時行っています。お気軽にコーディネーターにお問い合わせください!

 

 

 

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